・ROCKS・
ライブレポート・2000


1/16ジョー・ストラマー&ザ・メスカレロス
ZEPP OSAKA
セットリスト  99年、フジ・ロックに来てくれたジョーを、私は見逃してしまった。しかし特に思い入れは なかった、というか、クラッシュやジョーの曲をちゃんと聴いたことがなかった私は、「まあい いか」と思っていたのである。その後、ニュー・ルーディーズ・クラブのクラッシュ特集を読ん だら、なんだかジョーの不器用な生き方が伝わってきて、どうも彼のことが気になって仕方がな くなった。  CDを聴いたら文句なしにかっこいい。ついでにパンクそのものにも縁がなかった私は、これを 機にピストルズとかも聴いてみた。パンクに破壊的世界をイメージしていたが、クラッシュはひ たすら生真面目だ。それにふんだんに取り入れられているレゲエも、「こういうのもアリなん だ」と、新鮮だった。パンクだという事にこだわらず、彼を目撃してみたい、と思った。     それでチケットを手に入れたわけだが、これはクラッシュじゃなくてメスカレロスの公演であ る。メスカレロスの新譜を買ってみると、これが予想以上にいい。変な力が入っていなくて、気 持ちいいアルバム。それでいていい加減なアルバムではない。ちゃんと込めるべき力は投じてい る、そういう意味で気持ちよく聴けるアルバムだった。期待は高まる。             ZEEP OSAKAって、なんか周りに何もなくて、異空間という感じがする。そこにしとしとと雨 が降ってきて、ジョーのライブには合う感じ。開場前は鋲のついた皮ジャン・皮パン姿の、 ちょっと地味目のパンクスでいっぱいだ。ロッカーで雨宿りしていて、係員に追い出され、素直 に従うパンクス。寒くてちょっと震えているパンクス。かわいいじゃないか。          やがて入場。前座があるのが外国っぽくていいな、と思ったが、前座のバンドは…うーん、 ちょっと不評だったなあ。                                 いよいよジョーの登場だ。皆、すごい歓声で彼を迎える。「ジョー!ジョー!」って叫んで る。彼を神様みたいに思ってずっと憧れてきた人達なのかな。ジョーは、優しい目で若い客を見 る。でも、不思議な目だった。落ち着ききった目じゃなくて、時々ぎらりとして見えたり、切な そうに見えたりするのだ。存在感はあるのに、どこかはかない。そんな印象。どきどきする。   メスカレロスの曲とクラッシュの曲を混ぜながら進行する。若者は歴然としていて、新曲だと 大人しいが、クラッシュのナンバーになると突如突進して暴れまくっていた。私はどちらも好き なので終始たらたらと踊るが、時にモッシュ・ピットに参加してもみくちゃになってみたりし て。うーん、楽しい。そんな光景を、やはりジョーはあの目で優しく見つめている。       嬉しくなってしまったのは、彼とバンドのメンバーが、とても仲が良さそうだったこと。ドラ ムのスマイリーが文字通りニコニコしていたのは面白かった。元パルプのアンソニー・ゲンもメ ンバーなのだった。パーカッションの人はハープやトライアングルも操っていた。キーボードの 人もたまにギターを弾いたり、スマイリーもベースを弾いたりしていたような…?        時々、「こうやって廻るのは久しぶりだから、ちょっとお茶を飲ませてくれ」と言ってお茶を 飲んでいたジョー。古くからのファンで「こんなのジョーじゃない、クラッシュじゃない」なん て思っている人や、若いファンでただひたすらやってきた人を前にして、複雑な思いもあるだろ うに、ちゃんとコミュニケーションを取ろうとして、でも少し恥ずかしそうに、不器用そうに、 「小さな虫なんだけど…うーん、昨日辞書で調べて、日本語で覚えてたのに、忘れちゃったよ。 えーとねえ、小さな、小さな虫なんだよ…」と話すジョー。「髪の毛の間にいるんだ」の声に、 客は口々に「シラミ!」「シラミ?」「ノミ?」と、日本語で返す(ノミは違うだろう)。    〈LONDON CALLING〉、〈TOMMY GUN〉、〈WHITE RIOT〉を惜しみなく披露し、メスカレロス の曲〈THE ROAD TO ROCKN'ROLL〉で素直にロックし続けていきたい気持ちを歌うジョー。メン バーや観客、それにクラッシュも彼なりのやり方で、大事にするジョー。いまだ派手にのし上が ることなく、でも希望を捨てることもしなかったジョー。私は彼に惚れてしまった。従来のファ ンとは違う次元での惚れ方だけど。見に来て良かった、また行くぞ、と思ったライブであった。
4.16総決起集会
須崎公園
 仕事場の知り合いが出るので行ってみた。良く晴れた日曜日、天神の街中の公園から、ロック が響いてくるのは気持ちいい。入場料を払わなくても十分音は聴けるし、犬の散歩なんかに来た 人達も楽しんでいるみたいだった。小規模だけどフリマもあり、中に入るとビールと焼きそばの 販売もある。遅く着いたため、すでに3バンド終わっていたが、ちょうど知り合いのバンド・ GYM KHANAが始まったところだったのは幸い。あいにく少々チューニングにトラブルがあったよ うだったけれど、不思議な質感を持ったヴォーカルに惹かれた。                この日の出演バンドはバラエティに富んでいた。5番目は、やたらとへヴィなサウンドの RIGHT PLACE WRONG。続くノントロッポは気持ちの良いサウンドと印象に残る歌詞、人なつっ こいMCで、なかなかポップだった。その次がいきなり女の子一人のユニットのセロハンズ(プロ フィールによると「ロリータ子供ボイスに意味不明の歌詞、ノイジーなギターにズンドコリズ ム」)で、そのまた次のガロリンズは女3人、全員ナースのコスプレと来たもんだ。と、ここで 一息。                                          次のfolk enoughはブルーズがベースという感じで私好みだったが、うさぎのかぶりものをか ぶっていたあたりがどうもアヤシイ。次のMO'SOME TONEBENDERはRICE BALLのhiroくんオスス メだったので楽しみにしていたバンド。確かにかっこいい。そしてあっと言う間にトリのモノラ ルセンス。いきなりつなぎ姿で登場。テクノ系。客席まで巡回するわ、衣裳替えタイムはあるわ と、エンターテイメントしていた。缶ビール3本消化した私は、次なる会場へと向かった。  

4/16 CROSS UP他
美容室マキアージュ
 JR福間駅から10分弱。ホントに美容室なのだ。しかし客はいっぱいに入っていて盛況。ドリ ンクも充実していた。なんだか不思議。出演は全部で4バンド。ほとんどコピー曲だったと思 う。オジサン?バンドで〈スタンド・バイ・ミー〉とかやっていて、ふーん、なんて思っていた ら、2番目のバンドはすごい!ホーン部隊4人にハープまでいて、堂に入ったものであった。も ろブルーズ・ナンバー〈スウィート・ホーム・シカゴ〉なんか飛び出して、おお〜〜っという感 じで魅せられてしまった。次はアカペラ。懐かしのシュープリームスや〈ロリポップ〉を披露。 昼に見たセロハンやナースに続いてこの選曲。バラエティに富みすぎの1日だわーと思っている 内に終了、いよいよお友達「みかどっち」がキーボードを担当するCROSS UPの出番だ。     スウィング・アウト・シスターの〈ブレイク・アウト〉に始まり、ちょっとスタイリッシュ系 か?と思われた。が、スティーヴィー・ワンダーの〈迷信〉が始まった頃、客が踊りだし(と 言っても各バンドのメンバーも含むけれど)、私も踊って楽しんでしまった。にしても、あそこ の客はすごいノリノリだったわー。バンドのメンバーも、同じ日の複数のバンドに出演していた 人も結構いて、正確なバンド編成とかが分からなかったが、皆で和気あいあいって感じであっ た。意味不明ながらオリジナルでがんばるもよし、割り切ってコピーでアレンジや技を磨いたり 楽しんだりするもよし、なんだかいろいろ味わえた1日だった。ちなみに、ここではビール2本 消化の私であった。                                  
4/19ザ・イエロー・モンキー
マリンメッセ福岡SPRING TOUR
セットリスト  この日はベーシスト・ヒーセの誕生日。旗でも持っていこうかと考えたが、席はアリーナ後 方、スタンドからの方がよく見えるような場所のため、断念する。               ライブが始まるとまず目についたのは、コーラスの女性2人と、サックス・プレイヤーの2 人(一人はピアノも担当)。昨年末の“メカラウロコ”、“We Are Petticoat Laner de公 演”を彷彿とさせる。エマとヒーセは、いずれも赤っぽい衣裳だったように思う。吉井さんとア ニーは…近くの客の頭で全然見えなかったのよ。                       1曲目はちょっと意外な〈楽園〉。次の〈FINE,FINE,FINE〉では無条件に体が踊ってしまう 私である。3曲目は新曲披露。タイトルなど、説明や紹介は一切ない。「超能力のアドレナリ ン〜侮れないアドレナリン〜」と来て、「キ」(イ行)で韻を踏んだサビ。なんと歌っていたの か不明なのだが、ロッキンとかショッキンとかサイキックとか、モンキーとかウッキー(笑)と いったような語呂合わせ。最後は「勃起ー!」と歌っていた、と証言する人は多い。アップテン ポでキャッチーなメロディに色っぽいセンスの曲で、好評だったようだ。            MCと、ノリの良い曲を2曲はさんで、いったんステージの照明が落ちる。淡いスポットライト が、手前にせり出したサブステージに出現した吉井さんをいきなり照らし出す。少し高いところ に登っていたので、ようやく顔が拝める。曲は〈SECOND CRY〉。おお、いいぞ!しかし、私の 前の席にいたのはおばちゃん。娘に連れられてきたらしいのだが、歌詞は「僕はジャガー〜確か 殺された〜」。さぞ訳が分からないだろうな〜とヒヤヒヤしながら見守ってしまった。      続く〈A HENな飴玉〉は演出効果満点。火が何ヶ所にもともされ、エキゾチックな雰囲気を盛 り上げていた。そして〈RED LIGHT〉。アルバム《jaguar hard pain》続きというよりも、昨 年末の武道館公演を思い起こしてしまった。初めて生で聴いたときは大騒ぎしていた楽曲も、2 度目以降だと割とクールに聴いて、「もっと珍しい曲やんないかな」なんて思う時もある自分が 悲しい。6thアルバム《SICKS》からのファンなので、「モンキー初心者」のつもりでいても、 さらに後からのファンが増えて、古い曲や振りを知らない観客に囲まれると、つい古参気取りで 贅沢を言ってしまうのだ。が、もちろん、年末公演に行けなかった人達には嬉しい選曲だっただ ろう。                                          「ポケモンジェットに乗ってきました」とか、「枝豆大の錠剤を飲んでいる途中でくしゃみを し、錠剤がノーズポケット(!)に詰まった」などというMCの後、「男女が、雪道を逃れていく シーンが映画であったような気がするけど、そういうイメージ」の〈HEART BREAK〉を披露。ボ サノバ調がただのオシャレで終わらず、ムード歌謡のようでもあり、しかしやはりロックしてる のは彼等ならでは。サックスもばっちりだった。〈DEAR FEELING〉の後、エマがダブルネック を手にし〈創生児〉に突入。これも終わりはしぶくサックスとピアノで決める。         〈嘆くなり我が夜のfantasy〉ではステージ後ろの幕が銀色で曲にマッチ。そこに青いライト が当たって、海のようにさざめき出すと、〈聖なる海とサンシャイン〉の始まりだ。今回のツ アーには、この曲を聴きに来たといってもいい私である。一時的に行っていたバイト先の店で、 よくこの曲がかかっていた。1日に何回も繰り返し聴かされるので、大抵の曲にはうんざりして いたのだが、この曲は、聴けば聴くほど面白く感じるし、歌声も浸み入ってくるのだ。〈バラ色 の日々〉に比べると若干中途半端で売れにくいと思われそうだけれど、5種類のバージョンが収 められたマキシシングルに明らかであるように、これはいろんなアレンジが可能で、ジャンルの 広さが感じられる、実に大人っぽい曲ではないかと思う。曲調もヴォーカルもけだるい魅力で いっぱいだ。そして、この日のライブでは、私的にはCDに収録されたどのミックスよりも素晴ら しい、気持ちよい演奏が聴けた。                              いよいよクライマックス。〈ROCK STAR〉、ピカピカの新曲〈SHOCK HEARTS〉、〈甘い経  験〉と続く。私は踊り狂ってボロボロになる。〈甘い経験〉ではどうも吉井さん、ステージを降 りたらしい。でも見えなかったのよ(泣)。サビでは「ぶんぶんぶん、蜂が飛ぶ〜」と歌い、新 曲のイメージ「虫」に固執する吉井さん。そういや、グッズの「吉井和哉・モコタンシール」の キャラクターも蜂だったなあ。                               MCの後、「一緒に歌って下さい」と〈バラ色の日々〉を演奏。で、そろそろだなあと思ってい た〈悲しきASIAN BOY〉へ。イエッサー!の振りをやってない人も結構いた。知らないのかな、 と思ったけど、抵抗があって振りはやらないという人もいたのだろう。私も周りと一緒の動作と いうのが嫌いで、要所要所ではやるけれども、基本的にあまり合わせない方だから。ここで、メ ンバーいったん退場。                                   すぐに、「アンコール!」の嵐。いつまでたってもヒーセのハッピーバースデイ・コールに変 わる気配がない…あれ???友達と2人、不安になる。「私たちが歌い始めないかんと…?」と ドキドキ。後ろの席にいた声のでかい女の子に、協力を頼むべく声をかけるが、返ってきたのは 「え?誰の誕生日なんですか?」というセリフ。あ、あかん。そしてようやくちらほらとバース デイ・コールが起き始めた時、メンバー登場。早すぎるんだ〜。吉井さん、ヒーセに一言、「よ かったね(一応コールがあって)」。うう、ごめんヒーセ!                  〈SPARK〉、そして〈SUCK OF LIFE〉。「絡み」の時、前の方の観客がやたらきゃーって 言っていたが、見えないってば。後で人に聞いたらば、今回はエマが吉井さんを舐めていたらし い。そしてメンバー紹介へ。ヒーセ紹介の時に吉井さんに音頭を取られ、あらためて皆でバース デイ・ソングを歌う。バースデイ・ケーキも登場したぞ!そういえば、この日の会場の入り口の 横断幕にも「HAPPY BIRTHDAY HEESEY」と書いてあったし、やっぱり誕生日はいいな。が、 「39才!」と言われて素直に盛り上がり突っ込みのない会場に、「…37才」と吉井さん自ら 入れる訂正が悲しい。ヒーセに捧げるとか何とか言いつつ、〈みなしごハッチ〉を熱唱。なんだ かんだ言って全公演で歌っているようだ。                          そして、ラストは〈JAM〉。最近のライブで聴きまくったせいもあってクールに受け止めてし まった。元々それほど私的に思い入れのある曲ではないし…と思っていたけれど、なんだかすご くヴォーカルがいいぞ。私にとっては、聴く度に少しずつ好きになっていく曲なのかも知れない な。この日は、楽しかったけどまあ予測通り、みたいなテンションで観戦終了。アルバム・ツ アーじゃないし、こんなものよね、と思っていた私はまだまだ甘かったのである(4/20のレ ポートに続く)。                                   
4/20ザ・イエロー・モンキー
マリンメッセ福岡SPRING TOUR
セットリスト  前日のライブでは余裕をかましていたつもりだったが、実はじわりとモンキー毒を仕込まれて いた私。単純に暴れて疲れたというのもあって(笑)、この日は朝寝坊してしまったのだ。しか も起きてもぼーっとしていて、仕事はずる休みしてしまった…とほほ。             それなのに肝心のライブには時間ぎりぎりに出かけ、どうせ遅れるだろうと踏んで開演時間2 0分後に着いたら、すでに2曲目が始まっていた!私ってば馬鹿過ぎる。しかし前の方の席の一 番端だから、遅れても入り易い。席に着いてじーっと待つより、客電の落ちた後の会場に入って 〈FINE,FINE,FINE〉に合わせて踊りながら客席を目指す方がすごく気持ちいい。        12列目でも花道まで6列しかなく、端ながらなかなか見やすい位置。先に来ていた友人はす でにかなりヒートアップしているのが見て取れた。慌てていた私は、近くに見えたエマの銀色の スーツ姿を、一瞬ヒーセと見間違う。ヒーセも銀の衣裳。確かアニーも銀っぽいパンツ、吉井さ んも首のところが銀じゃなかったかな??近いと言っても、この程度(単に観察力がないのか も…)。衣裳チェックなどしつつ、持ち込んだ赤ワインを飲みながら1、2曲体ならし。アル中 か?などと言わないで欲しい、ライブの雰囲気とか、高いテンションにはお酒は合うのよ!スタ ンディングで、前方で暴れて、疲れたらダイブして後ろに行って、ビールでも飲んでまた戻って 暴れるってのが最高なのだ。それが今のイエローモンキーのライブでは実現しない…というの が、彼等のライブに対する唯一の不満だったのだが、この後私は、会場のことなんか忘れて大騒 ぎすることになるのであった。                               5曲目は昨日と違い、2ndアルバムからの〈VERMILION HANDS〉。まさに“メカラウロコ” 的ナンバーだ。サビでは腕を上げて指をブラブラさせる定番の振りを知らない人が多い中、本家 吉井さんはちゃんとやっていた!(今までのライブでは席が遠くて、やっているかどうか確認で きなかった)もちろん私も参加させていただいた。                      お次は〈SECOND CRY〉。分かっていたはずなのに、前方サブステージに現れた吉井さんにス ポットライトが当たると、あまりにサブステージの位置が自分達の席の真横だったので、周りの 人達と一緒に大はしゃぎ。まあ、通路側にいたから、真横でも距離があり、そんなによく見えた わけではなかったけどね。                                 〈A HENな飴玉〉では前日に引き続きエキゾチックな炎がステージを飾る。その次は、昨日こ れをやってもいいのにな、と思っていた〈薔薇娼婦麗奈〉をやってくれた。ホントに《jaguar hard pain》続きなのね。後で改めてセットリストを見てみると、22曲中6曲中が3rdアルバ ムからだった。それと新しいマキシシングル群が中心で、あとは新旧取り混ぜて披露という感 じ。この選曲がかなり私好みだったが、とにかく大事だったのはやはり新曲シングル群だろう。 次の〈HEART BREAK〉をはじめ、初めて生で聴いた感じが、CDで聴いていたよりもずっと良かっ た。コーラス、ピアノ&サックスも効果的だったし。その分、“PUNCH DRUNKARD TOUR”の時 よりキーボードの三国さんの存在を薄く感じてしまったのは私だけか??            2曲はさんで、いよいよ私のお待ちかね〈聖なる海とサンシャイン〉だっ。マキシに同じ曲が 5曲入って入るんだから、ライブでもせめて3バージョンくらいやってくれていいのに〜。でも このライブで聴いたやつがすごく良かった。最初がなんかフワッと入ってきて、少しテクノっぽ いというのかな、グルーヴ感のある踊りで楽しめるのだ。それと、改めてヴォーカルの素晴らし さにも酔ってしまった。                                  そして〈ROCK STAR〉。ずっと踊って、跳ねて、この頃には目に汗が入り髪の毛も濡れるほど だった私。続く〈SHOCK HEARTS〉の時は、吉井さんがステージを降りてすぐそばへ…といいつ つ、この曲中だったかどうか定かでない。すみません。私はエマ側一番端だったが、ちょうどそ の位置に吉井さんが来たのだぁ〜〜!頭5つはさんだ向こうにいるのよ。考えようによっては結 構遠いかも知れないけど、吉井さん背が高いからくっきり見える!皆、右端に詰め寄って、手を さしのべて、きゃーきゃー言って、吉井さんは見せ物状態になる。でもね、その時の吉井さん が、すっごく嬉しそうに私達を見ていたのだ。うん、私達の思いは、ちゃんと伝わってる、ちゃ んとメンバー喜ばせたぞ!って感じられる顔だった。この日は、確かにかなり会場のノリも良 かったしね。サビのところで皆一斉にジャンプする等という振りが自然発生していたり。それ で、吉井さん見たさに駆け寄った人も、無理に押す人はいなくて、警備員もある程度は目をつ ぶってくれたので、いい雰囲気で見ることが出来た。ただ、ステージ降りって、後ろの席の人に は全く面白くないもの(スタンドからだと、群衆が移動する様が見られて面白いかも)。まあ、 座席は運だし、数撃ちゃ当たるものだから、お互い様の恨みっこなしで許して欲しいもんだ。  エマも来た来たっ。ステージの上だけど、ベストのボタンが金色っぽかったとか観察出来る距 離。相変わらず終始優しい笑顔で、時折指さしビームなんかしてくれた。とうに上着を脱いで、 ベストとパンツ姿になっていたエマに負けないくらい色っぽかったのはヒーセで、次の〈甘い経 験〉で来てくれた。同じくベストとパンツ姿なのだが、このベスト、背中はほとんど丸見えで、 セクシイ過ぎるっ。                                    MCと〈バラ色の日々〉をはさみ、いよいよ〈悲しきASIAN BOY〉で、またエマがやってくる。 サックスのお二人が、交互にしゃがんだり立ち上がったりして演奏していたのはこの曲だったか な?曲の最後の方で、エマとヒーセがサブステージに来て演奏。これでいったん終了。      アンコールに応えてメンバー登場。吉井さんがアコギを持っている…これは、もしや。「ウェ ルカーム!!」と、期待通りの曲が始まった。これも、ここ何回か目撃しており、もっと小さい 会場でやって欲しい曲ではあるのだが、やっぱり好きだ。これをスタンディングでやったら、圧 死するか自分で踊りすぎて死ぬ気がする。だから、椅子のある会場でも別にいいのだ、と思え る。この時初めて椅子があったことを思い出したくらいで、この日はずっとぶっ飛ばしていたか ら、大会場に不満があったことなどすっかり忘れていた。また、この曲の間奏部分でヒーセがサ ブステージでブリブリのベースをぶちかましてくれた!かっこええ〜。             〈SUCK OF LIFE〉では、サブステージ上で吉井さんの「キスして!」に応えたエマが吉井さ んに絡み、周りの客は椅子の上に立って見入る始末(苦笑・男もいたぞ)。それほど他の人の邪 魔にはなっていなかったようだし、これくらい許してくれる空気がいいよね。          そしてメンバー紹介。この時ヒーセがかぶっていた帽子(シルクハットかな?)が似合いす ぎ!衣裳とお揃いで、金の鋲がいっぱい付いているのだ。最後は初日と同じく〈JAM〉。昨日よ りもまたこの曲が好きになっていた。ザ・イエロー・モンキーは、私が初めて音楽を「歌もの」 としてではなく、ギターやベース、ドラム、キーボードなどを意識しながら聴いたバンドだが、 それは、逆にヴォーカルがあまりに存在感があり安心して他の音を聴いていられたいたせいも あったんだなあ、と思う。音も、精神性も、4人揃わなければ意味がないザ・イエロー・モン キーは、4分の1ずつじゃなく、4倍(以上)なんだと実感する。フロントマンである吉井さん 一人じゃダメだけど、でも吉井さんのこのヴォーカル、歌詞世界、音楽性…これこそが不可欠な んだという当たり前の事に、改めて気が付かされたライブだった。そして、数日後、私は横浜行 きを決意する…(爆)。                                
トップ日記ご挨拶自己紹介掲示板リンク
メールロックと私|ライブ暦'02|'01'00'99'98&'97
フジロック | BF5|エアロスミスイエローモンキー
トロージャンズ小説コミック|映画旅行記日記抜粋
何故インド料理?料理本&料理人|インド料理基礎知識
スパイス基礎知識レシピインド料理試食会レポ