おなまえ | 萩岩睦美 | |
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紹介 |
「りぼん」の代表選手だった。小学生から中学生時代に愛読。作品全般に感じられる暖かみに惚れ、一応全 作品を購入し続けている。 | |
主な作品 |
・「小麦畑の三等星」…へそのない女の子が、実は超能力者だったため事件に巻き込まれるが、最後には普通 の女の子に戻るという話。普通に暮らしたいのにうまくいかない主人公の日常描写がうまく描かれている。 超能力者ぶりがリアルでいい(好きな男の子を頼りにする余り、男の子の成長を早めてしまったり、週刊誌 に騒ぎ立てられたりする)。あとジーンズに下駄という懐かしファッションが似合う男の子など、妙にビン ボ臭い味わいもいい。 ・「銀曜日のおとぎばなし」…イギリスに住むお人好しの翻訳家と、小人の女の子のお話。メルヘンチックで はあるが、主人公2人それぞれが、自分の親との関係に悩んでいたりして現実的でもある。イギリスの描写 も楽しい。 ・他に「パール・ガーデン」「くるみの森」「水玉模様のシンデレラ」など。 →購入する | |
おなまえ | 高階良子 | |
紹介 |
小学生の頃、ちょっと怖い漫画を描く人として周囲で人気だった。怖いと言っても、人のゆがんだ心が起こ す事件や不思議な現象を描いたもの。国内外を問わず豊かな自然や遺跡を実にうまく表現する作家。実在し ない伝説上の楽園や、人工の別天地も本物のように描いてしまう画力はさすがである。 | |
主な作品 |
・「地獄でメスが光る」…ブスで家族からのけ者にされていた主人公が、自殺を図ったところを無免許医に助 けられ、美女として生まれ変わるが…。ロマンティックで悲しいストーリーで、幼い私を虜にした作品。 ・「ドクターGの島」…江戸川乱歩原作。人間にひれや翼を移植して人造人間を作るドクターGの陰謀に巻き 込まれた主人公の活躍を、ロマンスを交えて描いた作品。原作よりもロマンティックになっているが、人造 人間の島という陰惨な舞台は、漫画ならではの迫力である。 ・他に、アンコール・ワットやモアイ像のような遺跡・秘境を舞台にしたミステリー、マジシャンが次々事 件を解決していく「マジシャン」シリーズ、「〜殺人事件」のシリーズなど多作。現在は私は購入していな いが、作者は作品数も人気もおとろえず活躍中。 →購入する | |
おなまえ | 槙村さとる | |
紹介 |
中学か高校の頃に読んでいた。ダンスものが多かった。ちょっとおおざっぱな作風のような気がして最近は 読んでいないが、この人も作品数、人気ともに上昇を続ける逞しい作家。 | |
主な作品 |
・「半熟革命」…東京に憧れて上京、のつもりが越した先は千葉の下町。外国帰りのおカマ言葉を話す大男が 同居人。夢破れる主人公だったが、ストーリーは意外な展開に。浦安の下町風景がいい。 ・「ダンシング・ジェネレーション」「N.Y.バード」…ダンスものの代表作。 ・ほかに「愛のアランフェス」「白のファルーカ」「おいしい関係」「Do Da Dancin'!」など多数。 →購入する | |
おなまえ | 小野弥夢 | |
紹介 |
こちらは同じダンスでも、バレエものが多い。絵柄も女の子チック。外国が舞台の作品には、イギリスの田 舎も登場し、ロマンティック路線を貫く。その代わり主人公は意志が強いタフなタイプばかりで、バレエ、 モデル、乗馬、オペラなどの世界での活躍ぶりを見せる。 | |
主な作品 |
・「LADY LOVE」…イギリスが舞台のバレエのお話。主人公の過ちによりバレエ団のプリマが骨折してしまう 冒頭から、N.Y.への留学や、ロシアのダンサーが亡命してくるなど、ドラマティックな展開。 ・「Charming」…バイトでモデルをしていた高校生が、「女の子でもない、女でもない」中途半端な時期に、 天才メイク・アップ・アーティストに出会い、一流のモデルを目指し始めたところで突き放され、紆余曲折 しつつ成長していく。 ・「ロマンスを踊りたい」…短編ですが小野弥夢らしい作品。お稽古事としてバレエを習ってきて、発表会で も白鳥の群舞がせいぜいの主人公と、バレエ団の息子で才能豊かな男の子との、ラブ・ストーリー。 ・ほかに「DIVA」「Pony Tail」など多数。 →購入する | |
おなまえ | 成田美名子 | |
紹介 |
とにかく外国の生活を描くのがうまい。絵もうまい。初めて読んだときはちょっとカルチャー・ショック だった。 | |
主な作品 |
・「CIPHER」「ALEXANDRITE」…N.Y.のハイスクールが舞台。人気役者のシヴァは、実は双子の兄弟サイファ と二人一役(一日交替で通学通勤)をしていた。その秘密を知った主人公の女の子は「そんなの友人に 対する裏切り行為だ」と怒り、ワケありの兄弟の生活に波紋を起こす。「ALEXANDRITE」は続編、L.A.にも 舞台を広げる。 ・ほかに「エイリアン通り」「NATURAL」などがある。 →購入する | |
おなまえ | 佐々木倫子 | |
紹介 | 何とも言えずのんびりした作風がたまらない。絵は繊細で、特に動物や花を描くのがうまい。 | |
主な作品 |
・「林檎でダイエット」…のんびりした姉としっかりした妹が主人公。ダイエットに励んだり、NHKの集金か ら逃れようとしたり、日常的な事件(?)の短編集。ディテールが面白くてはまる。 ・「動物のお医者さん」…空前のヒットを遂げた代表作。獣医の卵が主人公なだけに、ヘンな動物が次々登場 するが、それよりインパクトのあるアフリカ好きの教授、口に蠅のとまりそうなトロい院生等と、キャラク ターも見逃せない。 ・ほかに「おたんこナース」「Heaven?」など。 →購入する | |
おなまえ | 清水玲子 | |
紹介 |
SF作品が多いが、ロボットと人間の恋愛、友情など、実らないせつなさを感じさせるものや、悲劇的なドラ マを盛り込んだところが特徴。アール・デコ調を思わせる流麗なタッチに加え、グロテスクな描写や冷酷な シーンを思い切って描いてしまうところが面白い。 | |
主な作品 |
・「ミルキーウェイ」「竜の眠る星」「天使たちの進化論」…近未来のN.Y.が舞台。主人公はロボットだが性 能は悪く、あまり人間と変わらない(見た目も人間)。片や、殺人マシンとして活躍してきた過去を持つエ レナは、透視も出来、怪力で、動物とも会話が出来、見目も美しかった。が、昔の主人である人間を慕う余 り、40回も自殺を図っては、不死身のため、再生され続けて来ていた。主人公との出会いによって、エレ ナの自殺願望もおさまるが…。永遠に死ねないロボットの持つ業を感じさせる秀作。 ・ほかに「月の子」「輝夜姫」、また初期の短編集も面白い。 →購入する | |
おなまえ | 秋里和国 | |
紹介 |
ゲイの話が結構あるかも…。普通の男女の恋愛ものも多いけど、大人向けに描いた作品の方が面白い。シッ クな絵柄が魅力。 | |
主な作品 |
・「眠れる森の美男」「TOMOI」…ゲイものの代表選手のような存在。最後はとても悲しい。 ・「THE B.B.B.」…ゲイとストレート入り乱れての、コメディ・タッチの三角関係ドラマ。 ラストが大胆でお気に入りだ。 ・ほかに「青のメソポタミア」「花の O-EN ステップ」「空飛ぶペンギン」「ショッキング・ ピンク・スカイ」など。 →購入する | |
おなまえ | 吉野朔実 | |
紹介 |
私が多大な影響を受けた漫画家。繊細な絵柄と独特のクールな視点が魅力。文学的とか芸術的とか言われる くらい、斬新な世界を持つ。また、花や草木、街並みなどを非常に雰囲気豊かに描く人である。 | |
主な作品 |
・「HAPPY AGE」…1920年代のアメリカが舞台。登場人物の女の子が可愛い!モガって感じのボブ・ヘ アーにダイヤのピアス、レトロなストラップつきのハイヒールに赤い口紅がトレード・マークだが、まだど こかあどけない。朝食とタバコ、新聞を持って風呂に入ったり、マティーニのオリーブを多めに入れても らったりする。他にロシアの亡命貴族が出てきたり、ダンス・ホールでのシーンがあったり、時代風景が楽 しい。 ・「少年は荒野を目指す」…中学生にして小説の新人賞を取ってしまった女の子が主人公。幼い頃に兄を亡く し、子供の頃の記憶が兄のものと混同し(男の子であったような記憶がある)、女として変化していく自分 に戸惑いや嫌悪を感じている。高校進学問題や初潮、果てはストーカー被害から行き場のない恋に直面し、 家出や心中を企てる、十代の持つ荒々しさや不安を巧みに描いた名作。重い内容だが、ユニークな仲間と騒 動を起こしている時の様子は大変賑やか。脇役も、見逃せないくせ者揃いである。 ・「ジュリエットの卵」…美大生の蛍は美しい顔立ちだが、あまり構わない、おっとりした性格。花や月星を 愛でる自分の世界を持っていて、周囲から少し浮いていても平気。実は、金沢の実家にいる双子の兄・水 (ミナト)と恋仲なのだが、水は頭が良くせっかちで怒りんぼ、女たらしで口が悪いくせに寂しがりで、蛍 と水は二人で一人のような存在だった。蛍が隣人の下田という彫刻科の男と知り合って、次第に惹かれるよ うになり、嫉妬した水が上京を企て、水ばかりを偏愛してきた母親が水を阻止しようとし、やがて母親は精 神のバランスを崩し始める…。精神の異常といえば、兄だけを偏愛する母親に育てられ、互いに愛するよう になった双子の兄妹という始まりからして、すでに異様な設定である。全体に、情緒不安定なもろさが漂っ ている。そして楽しい時の描写は、やはり対照的に楽しげ。こたつを買う金がなくお湯を沸かして暖まる シーンや、雨の日に起きる気力もなく布団のまわりに必要なものを引き寄せて生活するシーンなど、一人暮 らしぶりも面白い。 ・「天使の声」…兄夫婦と車に乗っていて事故に遭い、自分だけ助かったものの片耳が聞こえなくなった男が 主人公。死んだ兄の代わりに荷の重い社長業を継がされ、対向車の遺族であるオペラ歌手の女には、事故の 手がかりを思い出してと迫られる。そんな中、たまたま事故現場で、主人公は1本のカセット・テープを拾 う。聴いてみると、A面は好きな曲を詰め込んだテープで、B面は空だった。男は興味をそそられ、再び同じ 場所へ行ってテープに糸を付け、持ち主を釣ろうとするが、いつの間にかまた大量のテープが捨てられてい た。やがてテープを捨てた男が現れ、A面を彼女が録音して何本も寄越したのだが、B面を録音して返す事も ないまま、別れることになったのだ、と訳を話す。そして、ついにA面の彼女が社長室に現れ、「テープを 返して」と迫るのだが、この女子高生の声はヒキガエルを呑み込んだような声だった…。一人だけ生き残っ た後ろめたさから耳が聞こえなくなった男と、彼を責めるオペラ歌手の美声、彼を救うヒキガエル声、とい う、音へのこだわりが面白い。セリフやシーンが逐一映画のようで、小品ならではの無駄のなさが良い。 ・ほかに「月下の一群」「いたいけな瞳」「ECCENTRICS」「グールドを聴きながら」 「栗林かなえの犯罪」「瞳子」など。 また、最近はエッセイも多く書いている。 →購入する | |
おなまえ | 滝沢美之 | |
紹介 |
フランスを舞台に描くことが多い。シンプルな画風もフランスっぽい感じがして、合っている。バレエもの も多い。新作を待っているのに、どうもここ十年くらい描いていないようである。エッセイなどは見かけた ことがあるのだが…。 | |
主な作品 |
・「LA SAIZON」…主人公の通うリセに、憧れの人気俳優が通学することになった。さっそくのアプローチが 効いて、主人公は彼と仲良くなるが、ある日、彼が監督(オヤジ)と修羅場の末キスしているところを目 撃。挙げ句彼が自殺を図る…。複雑な話ではないのだが、デッサン力のある絵だけに、オヤジとのキス・ シーンが妙にリアルで、異色のイメージを残す作品。連作の短編集。 ・「SHASSE-CROISE」…フランスを舞台にしたバレエの話。この人の描くバレエ・ダンサーは、本当に美し い。 ・ほかに「ADAGIO」「ラヴィアン・ローズ」「水晶の朝 砂時計の夜」「向坂家の秋」「森巣荘の 人々」「少年物語」。 →購入する | |
おなまえ | 池田理代子 | |
紹介 | 「ベルサイユのばら」には、意外とそれほどはまっていない。でも下に紹介する一作だけで十分濃厚。 | |
主な作品 |
・「オルフェウスの窓」…全18巻におよぶ。ドイツに始まって、オーストリア、ロシアにまで舞台が広がる 大作。女なのに男として育てられるという「ベルばら」に似た設定の、音楽学校生のユリウス、同じ学校の 生徒で貧乏だが才能のあるイザーク、問題児ながらヴァイオリンの名手のクラウス(実はロシアの革命家) が、悲恋に陥るという伝説のあるオルフェウスの窓で出会ってからの物語。私生児であるユリウスを追い出 そうとする義妹や、イザークの才能を妬んで嫌がらせをする金持ちの息子など、お決まりのキャラクターが いい。それだけならいいが、殺人事件も起こり、血なまぐさい展開になっていく。オーストリア編ではイ ザークが活躍、ロシア編では、クラウスと、彼を追ってきたユリウスが、ロシア革命に巻き込まれていく壮 大なドラマが展開。最後は、ドイツに戻ってくるのだが、悲恋と死に満ちたストーリーは、最後まで重い。 ・ほかに、作品多数。 →購入する |
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