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小説編

★私的ヒット作家一覧★
おなまえ江戸川乱歩
紹介 小学生の頃読んだ高階良子の漫画の原作が江戸川乱歩のものが多かったのがきっかけ(「パノラマ島奇談」
「孤島の鬼」「黒蜥蜴」)。鮮やかなマジックのようなトリックや、昭和初期の情景描写も魅力だが、現実
離れした架空の世界の設定が面白い。変装名人の明智小五郎と怪人二十面相の他、あらゆる花や美しいもの
にあふれた広大な島を、目の錯覚を利用して人工製造してしまう話(「パノラマ島奇談」)や、改造人間が
ひしめく孤島の話(「孤島の鬼」)などが印象深い。
蔵書 角川文庫…「地獄の道化師」「黒蜥蜴」「化人幻戯」「三角館の恐怖」「十字路」。その他、昔持っていて
今手許にないもの、図書館で借りたもの多数。少年探偵団 VS 怪人二十面相シリーズも読破しました。 
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おなまえ横溝正史
紹介 母の影響。TVで度々放送された金田一耕助シリーズも好きだったため。明智小五郎より貧乏くさい探偵像が
良い。そして小説も、山陰の旧家を舞台に展開される暗くおどろおどろしいものが多い。複雑な血縁関係や
土俗の童歌などが、作品をより陰惨でなまめかしい雰囲気に仕上げている。
蔵書 角川文庫…「犬神家の一族」「仮面劇場」「夜歩く」「八つ墓村」「幽霊座」「七つの仮面」。その他、母
や自分が昔持っていて今はないものを多く読んだ。 →購入する
おなまえドストエフスキー
紹介 いかにも読む気がしない作家の代表みたいに思っていたが、意外と話はドラマティックで、あっという間に
最初の1冊を読み終えてしまった。人の名前が覚えにくいのが大変だが、ミステリーや恋愛ドラマに近い展
開は読みやすい。2度読んで、やっと宗教や政治、哲学的部分に着目するという感じだったが、高校生の頃
読んだので、哲学的考えすぎ世界に中途半端にのめり込みそうになって、危なかった。
蔵書 ほとんど図書館から借りたため、蔵書は現在2冊程度。お気に入りは「白痴」「罪と罰」「カラマーゾフの
兄弟」。 →洋書を買う | →和書を買う
おなまえ赤江瀑
紹介 古本屋の200円均一の段ボールの中に、無造作に投げ込まれていた、カヴァーの取れた「ニジンスキーの
手」に何となく目を奪われ、購入したのが始まり。バレエが好きだったため手に取ったのだが、その短編集
冒頭に収録されていた「獣林寺妖変」を読んだ衝撃は忘れられない。赤江文体と言われる独特の美しい麻薬
の如き文体。圧倒的な知識と文章力。時にホモセクシュアルやSMをも匂わすなまめかしい世界。斬新
な手法で描くミステリー仕立てと予想もつかないどんでん返し。演劇に通じている作家ならではの、生き生
きとしたセリフ回し。ドラマティックで悲劇的なストーリーに思わず胸を締めつけられる、魅力的な人物描
写。京都、山口、東京といった土地や、能、歌舞伎、陶芸、刺青、絵画、剣道、バレエ、調香等々の世界、
及び京の花街から湯治の安宿までを鮮やかに再現してみせる魔術師のような表現力。それらが、通例スト
イックにもごく短い枚数の短編小説に仕上げられているのが最大の魅力だ。 →ファンサイトへ
蔵書 (*印のものは文庫も所有)徳間書店…「蝶の骨*」「海贄考*」「荊冠の耀き*」「光堂*」「月迷宮」
「弄月記」。同文庫…「春喪祭」。講談社…「鬼恋童」「舞え舞え断崖*」「鬼会*」「春泥歌*」「十二
宮の夜」「霧ホテル」「星踊る綺羅の鳴く川」。同文庫…「罪食い」「花曝れ首」「獣林寺妖変(角川書店
刊「ニジンスキーの手」と同内容)」「アンダルシア幻花祭」立風書房…「風幻」「夢跡」「飛花」。新潮
社…「ポセイドン変幻*(文庫は集英社文庫)」。中央公論社…「妖精たちの回廊*」「遠臣たちの翼*」
「香草の船」。文藝春秋…「正倉院の矢*」「青帝の鉾*」「野ざらし百鬼行*」「アポロン達の午餐」
「絃歌恐れ野」「原生花の森の司」「八雲が殺した*」「オルフェの水鏡」「アルマンの奴隷」「戯場国の
森の眺め」。同文庫…「アニマルの謝肉祭」「巨門星 小説菅原道真青春譜」。白水社…「海峡―この水の
無明の眞秀ろば*(文庫は角川書店刊)」「ガラ」。角川書店…「上空の城*」。同文庫…「ニジンスキー
の手」「マルゴォの杯」「オイディプスの刃」「美神たちの黄泉」「金環食の影飾り」「風葬歌の調べ」
「花酔い」。赤江作品の魅力はタイトルで味わえる→全作品一覧へ! →購入する
おなまえ斎藤綾子
紹介 バイ・セクシュアルの作者があっけらかんと描くポルノが魅力。あけすけすぎてあまりいやらしく感じな
い。が独特の表現と感性がなんともいえません。
蔵書 思想の科学社…「愛より速く」「結核病棟物語」。双葉社…「ルビーフルーツ」。学陽書房…「快楽の技術
(伏見憲明 共著)」。毎日新聞社…「スタミナ!」。いくつかはもう文庫化されていると思います。この
あとの作品も出ていますが、最近買ってないなー、買わなきゃなー。 →購入する
おなまえダイアン・ピュー
紹介 アメリカに多い、専門職を持った女性が活躍するロマンティック・サスペンスというジャンルに入ると思う
が、この人の小説はなかなかウィットに富んでいて、主人公の女性もクール。日本では大して売れていない
気がするが、私の一番好きな外国のミステリー作家。L.A.が舞台。シリーズものでも個別にストーリーは独立
しているが、主人公が出世し、恋人が出来、地震で家が壊れて新しい家に移り住むなど、続けて読む楽しみも
大きい。
蔵書 扶桑社文庫…「死へ誘う声」「危険な金に踊った女」。
洋書…「Cold Call(「死へ誘う声」原書)」「Slow Squeese(「危険な金に踊った女」原書)」「Fast
Friends」「Pushover」「Foolproof」。 →洋書を買う |→和書を買う
おなまえジョイ・フィールディング
紹介 同じロマンティック・サスペンス畑で相当のし上がっていると思われる作家。登場人物は、意外にも平凡な
家庭の主婦がほとんど。一見地味な舞台設定だが、読み出したら止まらない読みやすさとスリルが自慢。家
庭内暴力などの身近な題材、子供を守るため奔走する主人公に、読み手は共感を覚えてしまう。日本では独
特の翻訳書名で売上を伸ばした感じだ。「優しすぎて怖い」は名作。最近はサスペンスにとどまらぬ、家庭
問題や登場人物の心理描写をより追求した、ドラマティックな作品を展開している。 →作者HPへ
蔵書 文春文庫…「優しすぎて怖い」「秘密なら、言わないで」「泣くのは、あとにして」「私のかけらを、見つ
けて」。洋書…「Kiss Mommy Goodbye」「Life Penalty」「The Deep End」「See Jane Run(「優しす
ぎて、怖い」原書)」「First Time」。 →洋書を買う |→和書を買う
おなまえリザ・スコットライン
紹介 専門職の女性活躍パターンの代表。主人公は弁護士だ。この人もウィットに富んだセリフ回しが魅力。舞台
となるサンフランシスコの情景描写も面白い。 →作者HPへ
蔵書 早川文庫…「最後の訴え」「見られている女」。講談社文庫…「売名弁護」「逃げる女」。
洋書…「Rough Justice(「逆転弁護」原書)」「Everywhere That Mary Went」「Moment Of Truth」
「Mistaken Identity」。 →洋書を買う |→和書を買う
おなまえモリー・カッツ
紹介 元スタンダップ・コメディアンで、ロマンス小説を書いていたこともある経歴の持ち主。家庭内暴力のホッ
トラインでの活動にも携わっていて、ミステリー小説にも社会的な問題がふんだんに盛り込まれているが、
軽妙な描写で読みやすくまとめている。
蔵書 文春文庫…「誰も信じてくれない」「あなたの笑顔は見たくない」「あの笑顔を取り戻せるなら」。
→洋書を買う |→和書を買う
おなまえオキ・シロー
紹介 カクテル小説。カクテルが飲みたくなってしまう作品ばかりです。
蔵書 角川書店…「寂しいマティーニ」。同文庫…「紐育のドライ・マティーニ」。大栄出版…「ギムレットの
海」「酒場ボロンゴ」「紳士の酒、淑女のこくてーる」。他にも文庫化されているものがあるようです。他
にも著作があるが買っていません。 →購入する
おなまえジョー・R・ランズデール
紹介 幅広いジャンルを手掛けるが、主にホラーを書く人。だが私がはまったのは、レナードとハップの2人組が
活躍するアクション・ミステリー。ゲイで口の悪い黒人のレナードと、元ヒッピー世代で心優しいはずなの
についつい喧嘩やトラブルに首を突っ込んでしまうバツイチ男・ハップが魅力的!口の悪い登場人物の、
ウィットに富んだ会話がすてき!!シリーズ中何人か交替したハップの彼女も、一筋縄ではいかない
人が多く、面白い。また主人公が住んでいるテキサスの雰囲気が伝わって来て、いい。竜巻きなんかも
起こるが、自然描写も、作者の得意とするところである。99年に限定版が出たAndrew Vachssとの共作
「VEIL'S VISIT」は幻の作品と化していたハップ&レナードシリーズの短編だが、現在こちらで読めます。
英語だが、タダ!読んでみてはいかが? →作者HPへ
蔵書 角川文庫…「凍てついた七月」「バッド・チリ」「ムーチョ・モージョ」「罪深き誘惑のマンボ」。
洋書…「Savage Season」「Rumble Tumble」。 →洋書を買う |→和書を買う
おなまえダグ・J・スワンソン
紹介 ランズデールで男性作家による口の悪いミステリーにはまった私は、ダグ・スワンソンを購入。ランズデール
よりクールな感じ。主人公は元検事補、美人の奥さんに恵まれて順調な人生を歩んでいたが、浮気が原因で
離婚の上、仕事まで失ってしまう。その後はフリーで浮気調査などをしている。ルックスも頭もよく、口も
悪くないが、女にはモテる…のか、弱いのか、風変わりな彼女や、依頼人や旧友などに翻弄され、トラブルに
巻き込まれて行く。ダラスが舞台。ちなみに作者はダラス・モーニング・スター紙の記者。 →作者HPへ
蔵書 早川文庫…「ビッグ・タウン」。
洋書…「Dream Boat」「Umbrella Man」「House Of Corrections」。 →洋書を買う |→和書を買う
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